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ワークネット北九州開所5周年記念講演が開催されました

5月28日日曜日にワークネット北九州開所5周年を記念して、山口大学から山根俊恵教授をお招きして講演していただきました。先生は長年「ひきこもり」について研究され、当事者とその家族の目線に立ち、寄り添う支援を続けられています。その貴重な経験談とそこから編み出された「ひきこもり」の方についての理解の仕方と向き合い方を話していただきました。

今回の講演会はキャンセル待ちが出るほど好評いただき、当日も満員にて開催されました。



現在のひきこもりの方を支援は、支援機関が他の支援機関に回したがったり、ひきこもりの方への対応をアドバイスはしても長期的な視点で支援をしてくれないなどの実情があると、先生は指摘します。行政・福祉的なサポートの多くはひきこもり支援においてもある種の「障がい支援」と同様に扱われがちであるために、病院に通い、診断がつくなどの過程を要することが多いですが、ひきこもりの方が自発的に病院に行くことが難しいという問題があります。また、支援機関でアドバイスを受け実行してもなかなか上手くいかないことが多く、当事者とその家族ごと個別に対応していかなくてはならない状態で、上手くいく例や上手くいかなかった例をいろんな視点で分析したり、誰かと共有することが難しいという問題点もあります。さらには支援機関側のアドバイス自体も具体性や専門性に欠けているという問題もあると先生は指摘しています。


山根先生のひきこもり支援は、家族を積極的に支援して、家族が変わっていくことによってひきこもり問題に向き合っていくという新しいアプローチ・新しいモデルです。ひきこもりの方の家族が当事者の困りごとや思っていることを積極的に理解し、「当事者の味方」になること。それと同時に、本人に良かれと思って家族が代わりに活動したり決定してしまう「先回り」をしないこと。あくまで、「どうしたいかは当事者の意思が直接反映される」ことが大事であると先生は言います。

上記の内容以外にも大変内容の濃い講演をしていただきました。ご興味のある方は書籍等もございますので是非ご参照ください。

(支援員 上村)