自立訓練とは?
就労を目指す方に仕事を見つけ、就職するための支援を主にするのが就労移行支援です。
しかし、就労をするためには毎週決まった曜日・時刻に出勤して、まとまった時間仕事をすることが求められます。
障害者雇用の制度を利用すればある程度の配慮を受けることが可能となりますが、それでも好きな時間に出勤して自分の都合で退勤する……といった自分本位な働き方は認められないことが多いです。そのことに加えて、就労移行支援は2年間という利用期限が設けられています。限られた訓練期間を有効に活用していただくためにワークネット北九州の就労移行支援では週3日以上の通所を推奨しております。
一方で、体調などの都合で通所が安定させづらい方、まず身の回りの課題に対処したい方には自立訓練がおすすめです。自立訓練を利用するメリットとして就労移行支援とは別に2年間の利用期限が設けられる点です。そのため、じっくりと自分の特性や体調と向き合う時間を作りやすくなります。自立訓練では就労のための訓練よりも、他の利用者とのコミュニケーションのためのグループワークや共同活動、利用者個人に合わせた軽作業や運動などを主として行っています。
私も就労移行支援を受けている間に体調を崩してしまい週3日の通所が困難になったため、途中から自立訓練に切り替えた経験があります。他の利用者さんとグループワークをしたり、調理実習をしたり、就労移行支援の時よりものびのび活動できたので、無理なく通所できたのがありがたかったです。また、家に引きこもってた時は誰かと会話することがほとんどなかったですが、似たような悩みを持つ友人を作って、お話できたことも自立訓練を利用しての大きな利点でした。また、支援員の方と生活の悩み事や体調のことを相談できたことがかなりプラスになりました。
いつか就職してゆくゆくは経済的に自立したいと思っているけどまだまだ難しそうと思っている方にこそ利用してもらいたい制度ですのでご興味のある方はお気軽にワークネット北九州にご相談くださいませ。
(支援員 上村)