高次脳機能障がいの方からお話を伺いました
ワークネット北九州では先日、高次脳機能障がいをお持ちの方で自分の症状に苦しみながらも現在仕事をしている方のお話を聞く機会がありました。高次脳機能障がいは、外傷や疾病などによって脳機能の一部が損傷してしまった時に発生します。事故や病気などで誰でも患う可能性のある障がいであり、近年支援の必要性が高まっています。
今回も参加した方から感想をいただきましたので紹介します。
・自分と同じ病気、同じような仕事をしていたとの話を聞くことができて本当に良かった。
・苦しい経験をたくさんしながらも決して挫折せずに、新しい居場所をつかんだ姿勢に心強さを覚えた。
・高次脳機能障がいになる前の仕事と今の仕事、どちらも大きく違いますが、出来ないと決め付けるのではなく苦手な部分として受け入れた後、1つ1つの仕事に取り組んでいく姿勢に感動しました。
・自分の特性について、自分のプライドや周りに迷惑をかけてしまうかもしれないと思い言わなかったことで、結果的に余計に周りに迷惑をかけることになってしまう。という言葉が、分かっているつもりでもすごく心に刺さりました。
高次脳機能障がいは以前はできていたことが今はできなくなってしまうタイプの障がいです。時には障がいによって言動や考え方が変わってしまっても、自分ではなかなか気付けないためにそれまでの仕事が難しくなってしまうことも多いと言います。一方で、自分でうすうす気付いても高次脳機能障がいを患うことで苦手になってしまったことや今の自分の状況を受け入れることが難しく、病後に葛藤を抱えるケースも多いようです。今回お話いただいた方も葛藤に苦しみ、しかし葛藤を乗り越えて自分を受け入れ頑張ったことで今の仕事に就くことができたそうで、自分を知ることともに自分を受け入れることの難しさと重要性について再認識させられました。
(支援員 上村)