/* キャッチフレーズの2行目 */ #headerTop #site-description:after { content: 'スカイプ・出張にも対応しています。'; display: block; }

11月末に卒業された利用者さんから

11月末に卒業された利用者 Oさんから、ワークネット北九州を利用した感想を頂きましたので、紹介いたします。

僕は社会人になって、いくら対策や努力をしても朝起きることができず会社に遅刻して、遅刻が多いと印象が悪いのでそのまま体調不良ということにして欠勤してしまうことがありました。次第に会社に出勤しづらくなり、そのまま退職をして、次の就職先を探すということを10年以上繰り返していました。
「遅刻をしても良い職場があれば働きます!!!」とケースワーカーさんに啖呵を切ることもありました。しかしそんな生活を続けている中、書店で「発達障がい」についての本が置かれていて「まさに自分のことだ」と思い、医療機関で正式に発達障がいの診断を受け、発達障がいならこんな自分でも世間は許してくれるだろうと安堵し、診断が下りた時、心の中ではガッツポーズをしたことを覚えています。
「少しくらい遅刻や休んだりしてもきっと大丈夫だろう。実際に色んな発達障がいの人のことが知りたいな。すぐに働きたいとは思えないけど、いつの日か働きたいと思える時が来たらいいな」という気楽な気持ちで就労移行支援事業所を探し始め、ワークネット北九州とつながることができました。

朝起きることができない欠点だけにフォーカスを合わせすぎて、「自分は役に立たない存在だ」、「朝起きられないのは仕方ないので好きなことだけしてひっそりと生きていこう」と自分のことまでも0―100思考をしてしまっていましたが、ワークネット北九州で実施している「精神障がい者バレーボール」に参加して、「バレーボールが好きで、好きなことで役に立てることが自分にはまだ残されているかもしれない」と気づかせてくれました。
訓練や支援員さんと面談を繰り返していく中で、できることが増えたり、自分の長所などに気づけたりして、少しづつ自分に自信が持てるようになり、支援員さんが「朝起きれないことを発達障がいのせいにしないでください」と真剣に向き合ってくれたおかげで、少しづつ考え方も変わっていき、最終的に苦手だった朝起きることもできるようになっていました。
ワークネット北九州を利用して初めて障がい者枠での雇用が決まり、定着支援を受けながら定期的な支援員さんとの面談のおかげで「パワハラ社長の職場」でも3年間、無遅刻でメンタル的にも崩すことなく働き続けることができました。ステップアップしたいということで円満な形で退職することもでき、今回の就職先が決まるまで、再度ワークネット北九州に通所して、自分の課題は「朝起きれないこと」だけではなかったことも支援員さんや実習させてもらった企業さんから教えてもらうこともできました。
面接練習をしっかりやり、面接本番にも支援員さんに同行してもらったおかげで12月1日付けでトライアル雇用障がい者枠でフルタイム通勤することが決まりました。43歳で念願の事務職につけたことに喜びと感謝の気持ちでいっぱいです。
不安などのネガティブな思考を毛嫌いせずに上手に付き合い、自分と相手の立場に立ったバランスの良い思考を心がけながら、自分で考えても解決できない問題については、頭の中が混乱して泥沼化してしまう前に早い段階で相談に乗ってもらうなどして、少しだけ物事を前向きにとらえて、新しい職場で長く働き、貢献できるように頑張っていきたいと思います。

(利用者 Oさん)